2020年 2 月 6日

2019年度 労使交渉要望書への法人からの回答

2019年度労使交渉要望書への法人からの回答

 

労使交渉要望書について、法人から122日に回答がありました。要望書については、2019年度労使交渉・要望書を参照ください。また、5「民主的な大学運営の実現」 における別紙回答も続けて記載します。

 

 

以下、法人からの回答文

 

2020  1  22 

愛知県立大学教職員組合

 執行委員長 伊藤 稔明 殿

愛知県公立大学法人 理事長 鮎京 正訓

愛知県立大学    学長  久冨木原 玲

2019 年度労使交渉要望書について以下のとおり回答します。

1.      教員の研究環境改善要求

(回答)

① 委員会業務の見直しや効率的な運営に努めますが、第3期中期計画の遂行や時限的条件のある課題に対応するため、必要に応じ新たな委員会やWGを設置することがあります。 その際には、担当委員のみに負担が集中しないように協力する工夫について、共に検討していきます。

② 大学の予算繰りは非常に厳しく、教務委員等に係る予算を捻出するためには全学的な見直しが必要です。 教務委員は、学部・学科の特性に応じて選考や業務内容の調整をしており、一部の教員に業務が集中する傾向にあるので、業務の共有・分担やカリキュラム運用方法の工夫などについて、各学部・学科で調整・検討していただくよう働きかけていきます。

③ 会議は学部・学科・委員会・センター等の多様な主体で開催されており、法人や大学執行部が管理・運営しているものではないので、全学的な把握は困難な状況ではありますが、会議時間の短縮に向け、会議の運営方法等については共に検討していきます。

④ 全学的な非常勤講師予算の見直しをしない限り、新たな予算を付けることが難しい状況にあり、各学部におけるカリキュラム運用の工夫により予算を捻出する必要があります。

⑤ 食糧費については、「愛知県公立大学法人における食糧費に関する取扱要領」において 適正な執行のためのルールを示していますが、他大学の取り扱いを踏まえ必要があれば見直しを検討します。 物品調達については、発注年度内に納品・検収する必要があり、購入依頼の期限を1月下旬に設定しています。年度末に依頼が集中することに加え、運営交付金を前提に年度単位で決算を行うことから、当該期限を変更することは困難な状況にあります。なお、やむを得ない事情があり、購入予定内容に係る事前の相談があれば、個別に対応しております。

 

2.      正規職員の労働環境改善要求

(回答)

①② 正規職員は106名が在職していますが、女性の割合が高く、育児休業や短時間勤務中の職員が多いことから、法人全体でみて職員数の多い学務課において、こうした職員の割合が高くなっています。また、学生支援課に相談件数が増加していることは把握しております。

相対的に時間外勤務時間が少ない所属もあることから、年度当初において、各部署の 業務量の差異解消に向けた人員配置に取り組んでいきます。

なお、年度当初に想定していない業務量の増加に対しては、部門内での柔軟な配置転 換を可能とし、所属間の業務の均衡を図るよう努めております。

③ 「仕事の進め方の提案について」は、各職員の担当する仕事の進め方の見直しに係る 提案を受け付け、参考となるものを職員全体で共有することを目的として実施したものです。

今後は、内容を紹介しつつ、新規提案の受付について行っていきます。

 

3.      契約職員の正規職員としての雇用について

(回答)

① 本法人の正規職員採用は本年度採用者が2名であり、今後も新規採用者を大量に採用できず、限られた採用枠の中では、優先枠を設定することが困難な状況にあります。

② 令和2年度からの期末手当支給に向け対応しており、組合への事前提示、説明会の開催、就業規則の改正を行っていきます。

③ 休暇制度は、設置団体における非常勤職員の制度との均衡を考慮して定めているところであります。

 

4.      安定的な労使環境の創出について

(回答)

① 毎年、協定で規定する時間外時間数については、協定を締結する年度の実績を考慮して決定するため、集約に時間がかかるという現状があります。協定締結の前年度の実績に基づく設定等の検討も踏まえ、できる限り前倒しで協議が行えるよう努力していきます。

②③ 令和2122 日付けで過半数代表者を決定しております。

④ 労使懇談会、今回の労使交渉など、例年どおり時期をみて開催しており、安定的な労使関係が築けていると認識しています。労働協約を締結すると、第2組合が設立した場合に当該組合とも同様の協定を締結せざるを得ず、貴組合とこれまでどおりの関係を維持しづらくなる等の新たな問題が生じる恐れがあります。よって、令和元年 12 18 日にお示しした「安定的な労使関係に係る覚書()」により、覚書を取り交わしたいと思います。

⑤ 45 日以内の令和21 22 日付けで回答しております。

 

5.      民主的な大学運営の実現

(回答)

①②③ 令和元年 10 7日付け「大学の将来を見据えた教員の採用・昇任人事について」 に関する要望については、別紙のとおり回答します。この文書の趣旨等については、 同年 12  11 日の学長報告会でも説明しました。なお、別紙は、同年 12  10 日の組 合交渉の際に提示をしたものから、(4)の「教授枠」の昇任人事を公募とする提案に 関する記述を削除したものです。

以上

 

<以下、別紙>

「民主的な大学運営の実現」について

学長 久冨木原 玲

 

10  7 日付文書「大学の将来を見据えた採用・昇任人事の実現に向けて」を冷静に虚心 坦懐に読み直していただきたいと切望します。そしてそのどこにも、「学部の自主的な運営を揺るがす」と解されるような内容は書かれていないことを確認していただくことから始めていただきたいと思います。その理由を以下に申し述べます。

(1)  10  7 日付文書の趣旨は、「2.目的と検討課題」(1 )にあります。 

「学部全体のカリキュラムや教育プログラム、大学の将来、教養教育、学部連携、大学運営などのさまざまな視点から、採用人事、昇任人事をすすめるための全学的な議論のしくみを検討する。」

これは、まさに「全学的な議論のしくみを検討する」ことを提案するものであって、そのための視点については、「学部全体のカリキュラムや教育プログラム」と冒頭で述べるように、「学部の自主的な運営を揺るがす」と解されることとは逆の趣旨が明確に述べられているはずだと思います。

 

(2)  そしてこの検討については、全学部の教授会での承認も得て、現在、その実施段階にある 3 期中期目標および第 3 期中期計画に基づいているという点を、何度も想起していただきたいと思います(10  7 日付文書 1 頁中段に掲載)。具体的には、「31 年度計 画」において、

採用・昇任等について、現行制度を適切に運用しつつ必要に応じて検証・見直しを行う」

と述べられている点に対応しています。これは今年度中に必ず実行し、県や法人評価委員会に対して説明しなければなりません。

 

(3)  3.提案」における「全学人事委員会の位置づけの明確化・役割の活性化」について。

① 募集要項の段階から慎重に吟味するということは、即ち、学部から上ってきた人事案を最終的な段階で差し戻すことなどあり得ず、人事開始時から、学部長とのすり合わせをした上で、当該学部長の説明をよく聞き、学部長を含む全学人事委員会において審議するという提案であるとご理解いただきたいと思います。

② 5 学部長を含む全学人事委員会が募集の最初から審議・決定にかかわるのは、中期目標・ 中期計画・31 年度計画を遂行しなければならない大学幹部として、当然の責務であると考えます。そして学部長が各学部の代表である以上、ひとり学部長のみの判断に由るということはありえず、学部長は常に当該学部内の「議論状況」を把握し、それを踏まえた意 見形成をおこなうことは自明の前提のはずです。その意味において、第 3期中期目標・中期計画を承認した構成員も共に、この責務を負っていることは是非とも理解をいただきたいと思います。

③ 併せて、10  7 日付の上記文書は、学部長と協議を重ねて合意を得たものである点は強調しておきたいと思います。しかしながら、そのことについての明確な文言がなく、また学長単独名の文書として発せられたために、学長の「介入」とする明らかな誤解が生じたものと思われますが、これが事実に反することは、以上の経緯の説明で明らかであると思います。

 

(4)  最後に、 3 期中期計画の今年度計画に即した 10  7 日付文書の内容を、あらためて本学構成員に想起していただく必要がある理由と事情を、可能な限り申し述べておきたいと思います。すでに学内教職員は熟知しているはずですが、そこには大学の現在および今後の財政運営状況が大きく関わります。

① 大学予算が逼迫しているという現実があります。それに対して設置者側は、やはり毎年、予算を削減することを決定しているのです。この現状を冷徹に捉えれば、大学の今後が決して予断を許さない状況であることは客観的に認識できるはずです。この点は、これまで実施してきました学長報告会でも包み隠さずお伝えしてきました。

② こうした中で、設置者からの突然の要求や命令が出される前に、いかにして愛県大の独自性を大切にし、本学での学びを望むまだ見ぬ将来の学生に対して保証し、そのために我々がいかにして生き残っていくかの戦略を、愛県大が一丸となって考え、提示し、学外に発信していくかが重要であり続けています。生き残りをかけた連携・合同の戦略的動きは、 すでに報じられている通り、我々の近隣大学にも見え始めました。

③ 例えば、非常勤予算の現状が厳しいことについては一定の理解をいただいているところでありますが、人件費が大学全体の予算を圧迫している状況は変わらず、大学でありながら、学生の教育資器材には常識を逸脱するほどの予算とも言えない額しか充てることのできない現実があります。

④ 現行の教職員の身分保障をしっかりと維持し、本学の学生の教育環境を最低限、保障していくために、限られた財源をいかに有効活用し、ただ予算の漸減を座して待つだけではなく、いかにしてそれを増やしていくかも、全学構成員の知恵をいただきながら、執行部としてそれを実現していく方途を考え続けたいと思います。

 

以上のことから、10  7 日付文書が決して撤回すべきものではなく、全学構成員の意識を一つにするために、これまでに承認された手続きに則っていることがおわかりいただけるものと思います。

          

Posted on 2 月 6th, 2020 by spokesman and filed under お知らせ | Comments Off

 

2020年度 役員選挙告示

2020年度愛知県立大学教職員組合

役員 選挙告示

2020年1月22日

 

愛知県立大学教職員組合規約第3章および役員選挙規程に基づき、下記のとおり組合役員の選挙を行います。下記のとおり立候補者を受け付けます。

 愛知県立大学教職員組合選挙管理委員会

委員長   人見 明宏

委員    田坂 浩二

 委員    川島 香織

 

 

(1)選挙する役員

13名以上(執行委員長1名、執行委員10名以上、会計監査2名)

(2)被選挙資格および選挙資格

投票日当日組合員であるもの

(3)立候補の届け出期間

2020年2月5日(水)より2月12日(水)まで  

(4)届け出先

選挙管理委員長

(5)投票日及び投票場所

   2020年3月4日(水)11時30分より13時00分まで

      日本文化・教育福祉学部棟  6階  G609

      外国語学部棟        2階 E201(教員センター)

         情報科学部棟        1階 教員センター

(6)結果告示 同日 午後5時ごろ                             

以 上

Posted on 1 月 22nd, 2020 by spokesman and filed under お知らせ | Comments Off

 

2019年度 労使交渉・要望書

20191122

 愛知県立大学教職員組合執行委員会

 

2019年度 労使交渉・要望書

 

 2019年度労使交渉に向けて要望をまとめました。労使交渉時の回答に加え、文書としての回答もいただきたくお願い申し上げます。とくに具体的な回答を求めたいのは下線   を付した部分です。

 

1 教員の研究環境改善要求

教員の研究時間が減少しており、それが研究水準の低下につながれば、長期的には本学の魅力を失わせることになる。その点については今年度懇談会での意見交換で十分にご理解いただけたものと認識している。一方で本組合も、本学において非常勤講師の増員が容易でない現状について理解した。こうした現状においては、予算増をともなわない措置を工夫することにより、本学教員の研究時間確保を実現する必要があると考えられる。

①こうした問題意識から、今年度は以下のような措置によって教員の研究時間を確保することを要望する。まず、教員が担当する各種委員会業務を見直して負担の偏りを解消するとともに、業務を効率的に遂行することが必要である。とくに近年、新たな課題に対応するために委員会やWGを設置することが増えているが、既存の委員会組織を整理しないまま実行しているため、教員の委員会業務にかける労働時間が純増している。新組織を立ち上げる際には必ず既存の組織を見直し、業務の効率的な遂行を実現することを求める。

②各種委員のなかでも教務委員・入試委員の業務負担が大きく、いずれについても対応を求めるものであるが、今年度はとくに教務委員の負担軽減を要望する。教務委員は学生や他の教員との応対が多く、他の委員に業務内容を移譲することが難しい。教務委員に関しては、業務を遂行するためのオフィスアワーを半期2コマ充当するとともに(他の教員は1コマ)、担当授業を半期4コマとする(他の教員は5コマ)ことを求める。その際、非常勤講師の増員ができない場合には、各学部のカリキュラム運用方法を工夫することで実現することを求める。

③加えて、業務遂行過程の効率化をこころがけ、1週間あたりの会議時間を合計10時間30分以内とすることを求める。裁量労働制においては、研究以外の業務に携わる勤務時間が「1週間の所定労働時間又は法定労働時間のうち短いものについて、そのおおむね5割に満たない程度であることをいうものである」とされている(平成15年厚生労働省告示第354号)。研究以外の業務には、授業や会議などのほかに、授業準備や会議資料準備、卒業論文・修士論文指導、実習巡回、出張授業などの広報業務など多数あり、勤務時間のすべてを把握することはできないが、会議時間については正確に計測することができる。

④また、教員の研究の質を向上させるために長期学外研究は不可欠であるが、現状では長期学外研究費のなかから非常勤講師経費を捻出している(1年の場合には2コマ分、半年の場合には1コマ分)。これではせっかくの長期学外研究の機会を充実することが難しく、帰任後の教育活動への効用も低減せざるを得ない。各学部のカリキュラム運用方法を工夫することにより、非常勤講師経費を別途確保することを求める。

⑤研究費の利用にあたって教員との協議がないまま気づきにくい形でルールが作成されている事例がある。ルールを文書化する際にはそれ以前の慣行を十分に調査し、ルール変更にあたっては当事者の意見を聴取するなど、研究の実態に沿った研究費の使用ができる環境をつくるよう要望する。

 

2 正規職員の労働環境改善要求

仕事量が増えていく現状では正規職員の増員が必要であり、2014年に実施された管理部門の集中・集約化検証についても再検証が必要だと認識している。ただ、今年度懇談会では、そのいずれについても対応は困難であるという印象を受け取った。ここでは、本年度懇談会で示したことを再び記し、本年度組合アンケートに回答した職員全員が「再検証」を希望したことを改めて強調しておきたい。

①そのうえで、今年度は以下の点について改善を求める。「学長ビジョン」などの組織改編を必要とする事業において、正規職員にかかっている負担に配慮がなされていない。もともと旧組織から新組織へと一変するはずもないが、現状では、それがあたかも可能と考えられているかのように、関連業務の急増にまったく配慮がなされておらず、総務課を中心に過大な負担がかけられている。組織改編そのものに異を唱えるものではないが、旧組織の整理によって人員の余裕を生み出しつつ新組織を立ち上げていくような、現実的で柔軟な対応を求める

②現状では、人員配置について職員個々の事情について十分に配慮しているとは考えにくく、たとえば学務課には、妊娠中や育児中の職員が他の部署とくらべて高い比率で配置されている。職員が時短勤務になったり、遅番を担当できなかったりする状況において、当該の部署で処理できる業務量が低下することは予測できる。また、学生支援課の障害学生支援担当のように明らかに負担が集中している部署がある。部署間の負担において著しい格差が生じないような配慮を要望する

③今年度懇談会では、各部署の個別の問題については順次対応してきているという見解が表明された。その後に組合が調査したところでは、これは201882日に事務連絡として通知されたメール「仕事の進め方の提案について」を指していると考えられる。しかし、この通知以降、法人から同様の事務連絡はなされておらず、常設の窓口として認識されていない。まずは同様の通知を半年ごとに実施し、恒常的な窓口として認識されるよう通知を徹底させ、労働環境が改善されるよう順次対応を続けることを要望する

 

3 契約職員の正規職員としての雇用

本組合の年来の要望であった契約職員の無期転換選考について、その制度化をすすめ、今年度より実施することついて高く評価する。

①ただし、本組合は同時に優秀な契約職員を正規職員として優先的に雇用することも併せて要望してきた。そうした制度は本学契約職員の勤労意欲を高める措置として不可欠であり、今年度も引き続き要望する。

②また、働き方改革関連法の成立によって「同一労働・同一賃金」の原則も確立され、ガイドラインも作成された。契約職員が正規職員と同一の業務をこなすことが多くみられる本学の状況に鑑みれば、賃金においても同様の待遇がなされるのは当然であり、契約職員にも期末手当を支給することを要望する

③現状では、有給の療養休暇について契約職員には労災の場合のみ認められているが、正規職員と同様に労災以外の疾病・傷病にも認められるべきである

 

4 安定的な労使交渉環境の創出

教職員の身分にかかわる制度の導入を検討する際、教職員組合との話し合いが適切に行われず、決定後に通告するやり方がしばしば見られる。2017年度には、三六協定の締結にあたって一週間で返答するよう求められた。これを受けて本組合は、2018326日に、締結期限の1か月前までに三六協定案を提示するよう要望書を提出したが、2018年度もまた、締結期限の10日前に三六協定案が提示された。

①本組合は、三六協定を始めとした労使協定について協議する場合には、長久手事業場の過半数代表者に対し、検討するための十分な時間的余裕をもって通知するよう要望する

②なお、2018326日の要望書では、三六協定の締結前までに同案について本組合と協議する場を設けることを要望した。しなしながら、本組合は今年度より長久手事業場における過半数組合の要件を満たしていないため、過半数代表者を決定するための民主的な手続きを早急に定めることを要望する。もともと一つの組合がつねに過半数組合であるという保証はなく、過半数代表者を選出する制度は常設されていてしかるべきである。

③本組合が過半数組合でなかった2011年度には、メールを通じた承諾を求める形で過半数代表者が選出されたが、それでは有権者全員に選挙の存在が周知されたかどうか確認することができず、民主的な手続きとして瑕瑾がある。過半数代表者選挙規程を制定するための準備委員会を設置するとともに、本組会から委員を選出することを要望する。過半数代表者選挙規程には、選挙管理委員会(本組合からの委員を含む)の設置、選挙有権者名簿の作成・閲覧、そのほか民主的な選挙手続きに関する記述が必要である

④本来整備されているべきこうした制度が本学において確立されてこなかった背景には、労使間において安定的な関係が建設されてこなかった事情がある。本組合は、本年度懇談会でも意見交換したように、労使交渉の手続きに関するこれまでの慣行を労働協約として締結し、それによって安定的な労使関係を建設することを要望する

⑤民主的な手続きに基づいた過半数代表者が労使協定の当事者となる環境を作るためには、この要望書に対して適切な時機に回答される必要がある。今年度については、この要望書の送付から45日以内に組合に対して回答がなされることを要望する

 

5 民主的な大学運営の実現

久冨木原学長は、学長となったときの学長選挙で全学に示した「所信表明書」において、教育研究審議会における熟議の確保と決定の透明化を提案するとともに、それと併記するかたちで「教授会の議論と意見の尊重」を明言していた。しかるに、各学部教授会で学長が示した方針「大学の将来を見据えた採用・昇任人事の実現に向けて」(2019107日)は、学部の自主的な運営を揺るがす内容となっており、容認できるものではない。

①採用人事はこれまで各学部の方針に基づいて公募要項が作成され、学部が選任した委員によって選考がなされてきた。学長と学部との間で方針をすり合わせる場合には、公募要項を作成する段階でなされるべきである。それ以降のプロセスに学長が介入するのは、学部全体に対する不信感の表明と言えるものであり、民主的な大学運営の精神に反する。まずは今回の文書を撤回することを要望する

②しかも各学部で改革案が検討されている最中に、その成果を検討することもなく、人事という最も直接的な介入手段に言及したことは、教員の学長に対する信頼を著しく損なうものであった。民主主義において最も尊ばれるべき過程である「議論」を尽くし、あるべき改革の姿を模索することを要望する

③今年度懇談会では、今回の措置は幹部会において学部長から求められたものであったということであったが、もしそうであれば、学部での議論をないがしろにして権力を利用しようとした態度として容認できない。学部長もまた使用者としての責任を有している。民主的な大学運営を実現するよう、学長が各学部長を適切に指導することを要望する

Posted on 11 月 26th, 2019 by spokesman and filed under お知らせ | Comments Off