2012年度 組合活動方針
2012年度の定期大会にて、以下の活動方針が採択されました。
<教職員にとって充実した職場であるために>
今年度、愛知県立大学は2013年度から始まる第2期中期計画・目標の最終決定が下され、今後の大学運営の方向性が決定するという大きな節目の年を迎えています。
また、本学の設置責任者である大村秀章愛知県知事は今年就任2年目を迎え、自ら公言しているとおり、マニフェストの完遂に向け更に弾みをつけた動きを見せることが予想されます。ご存知の方も多いと思いますが大村知事のマニフェストには、愛知県立大学と名古屋市立大学との統合について述べており、既に統合に向けて動きを加速している大阪府立大学と大阪市立大学との統合を参考に、いつ統合へのゴーサインを出すか予断を許さない状況と言えます。
このような状況の下、われわれの職場環境が今後どのように変化していくかは不明瞭ではありますが、大学運営予算の削減は継続して実施されることを考慮すれば、いずれかの部分で歪みが生じてくることは間違いのないことであろうと言えます。その歪みをできるだけ最小に食い止めるために2年目を迎えた笹津恭士理事長、今年4月に新たに就任された高島忠義学長には設置責任のある愛知県に対し、予算確保を始めさまざまな諸問題に尽力されることを期待するとともに、もし我々教職員の待遇や職場環境の悪化につながるような問題が生じるのであれば、断固として戦うべくその準備をする必要があります。
本来、どのような職場であっても、そこで働く者が雇用や環境劣化について、常に気にかけながら働かねばならないということ自体、あってはならないことですし、そうした各種の不安を払拭すべく奮闘するとともに労働者に誠意を持って説明責任を果たすことが経営者・管理職の姿だと言えます。
「知の拠点」であり「最高学府」である大学という職場は、地域社会におけるさまざまな事業場の見本であり、未来を先取るものでなければなりません。またそこで働く我々教職員は、いずれ社会人・労働者として巣立つ学生たちにとっては、そのあるべき姿のモデルとして常に模範的仕事ぶりが求められます。そうした期待に応えるためにも、我々の研究環境や職場環境が脅かされることは絶対あってはなりません。我々教職員一人ひとりが自身の研究や業務に対して充実感を抱ける環境を求め続けること、そのことが愛知県立大学の飛躍・発展、そして本学の重要な構成員である学生たちが大学で感ずる充実感につながると考えます。